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  事例
 No.094
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 人工呼吸器加湿器の異常
 
 
病院から報告された事故の概要
 

16:00 に挿管し人工呼吸器を着装した。看護師がアラームが鳴ったので行ってみると、加湿器の温度が 40 ℃以上になっていた。加湿器を off にして、温度が低下するのを待ち、再びスイッチを入れたが、再度 40 ℃以上になってしまった。臨床工学士に連絡し来院してもらった。センサーの断線が考えられるので、メーカーに連絡し代替え器をたのんだが、部品が不足しており、人工鼻を取り付けた。

 
     
要因
 

リークテストは実施したが、加湿器のテストはしていない。水を入れてしまうと、長期保存が出来ず、難しい面もある。加湿器のアラームが鳴って発見できたが、アラームが鳴らなければ熱傷の危険性があった。

 
     
病院で実施した改善策
 

別の回路(加湿器のみ)を使用して、加湿器のセンサーテストを行なうこととした。

 
     
評価委員会からのコメント
 

人工呼吸器のように、使用上のトラブルが生命の危険に直結するものは、異状を発見したら使用中止するのが原則です。

加温加湿器は適応範囲も広く加湿効果も高いが、感電・高体温・起動熱傷などのリスクがあることも認識しておかなければなりません。

本事例の病院には臨床工学技師がいるようですので、人工呼吸器の日常点検と一緒に加温加湿器の温度点検も組み込んでもらってはいかがでしょうか。

看護の視点としては、使用中は以下の観察を行い異常の早期発見に努めてください。

・ 温度モニタ値:設定温度との違い、口元気道温度が37℃を超えていないか。

・ 実際に回路を触知する体温とかけ離れていないか

・ 結露の状態 : 呼気側回路で気道入り口部付近に、霧状の結露がある程度が望ましい

・ 痰の性状:量・性状・粘調度

・ 加湿専用水の状態:専用水の残量の把握、加湿器が設定されている水位を保持しているか

参考文献:道又元裕監修)やってはいない人口呼吸管理 50 ,日本看護協会出版会, 2002

 
 
 

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