造影CTは、実は大変危険なことであることが少なくありません。造影アレルギーの初期対応は迅速且つ的確でなければなりません。
この施設では造影剤テストをせず、投与が行われていると解釈します。副作用防止のための造影剤テストは、中等度以上の副作用の出現率は予想できない、テストが陽性でも異常がみられないことが多い、テストでも死亡する例があるなどによって、最近は行われていないことが多いようです。
副作用は通常約70%が造影剤注入後5分以内に発現するといわれていることを考えると、造影剤のテストをしないのであれば、開始後5分間は必ず医師・看護師が投与後の観察を行うこと、異常が生じた場合の体制を決めておく必要があります。緊急時にとるべき行動を日ごろより訓練を行うことや緊急時に対応できるような薬品・備品の整備も重要です。
また、事前の問診時にはアレルギー既往の確認をおこない、その情報が関与するスタッフ全員に周知できるようなシステムを考える必要があると考えます。
「放射線技師が造影剤を点滴静注した」とありますが、造影剤の注入や点滴静注については、医師の医学的判断および技術をもってするのでなければ、患者に危害を及ぼす行為であると考えられているため、医師の指示の下であっても診療放射線技師が行ってはならない行為です。診療放射線技師の資格で行える業務を遵守すべきです。 |